今月はハギ(萩)の花をご紹介します。
これからの季節、徐々に花の種類も少なくなっていきます。
ハギは秋らしい風情を感じさせてくれる花ですよね。
ハギの花について
ハギは秋の七草のひとつです。
7つの花、わかりますか?
萩(ハギ)、尾花(オバナ=ススキ)、葛(クズ)、撫子(ナデシコ)、女郎花(オミナエシ)、藤袴(フジバカマ)、桔梗(キキョウ)の7つです。
ハギは筆頭に挙げられるほど日本人にとって秋を象徴する植物。
「草かんむり」に「秋」で「萩」ですからね。
花は1.5cmほどの大きさです。
色は紫紅が思い浮かぶかもしれませんが、白や黄などの花も咲かせます。
花は2個ずつついになっていて、小さな蝶の形をしています。
蝶の形の花が集まって作姿が可愛らしく印象的です。
ハギは昔から日本人になじみのある花で、中秋の名月にはススキとともに備えられています。
万葉集で141種も読まれています。
ウメよりも多いんですよ(驚)。
例えば、
「我が宿の 萩咲きにけり 秋風の 吹かむを待たば いと遠みかも」
-大伴家持-
(私の庭の萩の花が咲きました。秋風が吹いてくるのを待ちきれなくて咲いたのでしょうか)
オススメの公園
向島百花園
私が訪れた中では、まず向島百花園(東京都)をみていただきたいです。
ハギのトンネルがとても印象的で素敵でした。
鉄のフレームが多い中、土台となるトンネルは竹細工のみ。
(※この写真のときはまだ鉄フレームも入っています)
細い竹が優しいカーブを作り、トンネルを覆うハギ。
赤紫と白のハギに覆われたトンネルは30メートルほど続きます。
「自然素材の竹 × ハギ =人を惹きつける空間」
をつくっているのかな。
満開の時期はトンネルの内側と外側では少しずれます。
お好みの方を。
例年、外側が9月中旬以降、内側が下旬以降です。
(※9月15日現在の園のTwitter情報によると、まだちらほら状態だそう。
見ごろは9月下旬から10月上旬を予想されています!)
今年は、9月17日(土)~10月2日(日)に「萩まつり」が予定されているようですよ。
無事開催されるといいですね。
(※今年は終了しました)
ハギ以外でも向島百花園は秋の七草が楽しめておすすめです。
その昔「秋芳園」と呼ばれるほど七草に力を入れていたそうです。
園自体はそれほど広くありませんが、「百花園」の名にふさわしく、種類が豊富です。
先の話になりますが、ウメの季節もいいですよ。
ぜひ行ってみてください!
向島百花園へのアクセス
東武スカイツリーライン「東向島」下車 徒歩8分
京成押上線「京成曳舟」下車 徒歩13分
その他ハギが見られる場所
- 殿ヶ谷戸庭園(国分寺)
- 大悲願時(あきる野市)
- 龍眼寺(江東区)
- 府中郷土の森(府中市)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました💗